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プレスリリース及び

作家プロフィール

中島由夫、福島千佳、国松飛龍

「偶然の法則に従って、今、ここに。」

会期:2023年3月9日(木)-3月27日(月) 

開館時間:木金土日月(火水祝休) 13:00-18:00 

(上記以外の時間でビューイングをご希望の方はご予約にて承ります。) 

 

オープニングレセプション:

2023 年 3 月 12 日(日) 16:00-18:00 

その他スケジュール

アーティストトーク:3月18日(土)16:00-17:00

中島由夫によるパフォーマンス:3月25日(土)16:00-

クロージングパーティー(招待制):3月27日(月)18:00-

 

Artist Talk: Saturday, March 18 from 16:00 to 17:00 

Performance by Yoshio Nakajima: Saturday, March 25 from 16:00 

Closing Party (invite only): Monday, March 27 from 18:00

 【展示概要】

1940 年、埼玉県で生まれた中島由夫は、60年代に日本を飛び出して以降、ヨーロッパを拠点に国際的な活躍を続けている。50年代後半からダダカン(糸井貫二)らと共に国内の前衛運動に身を投じてきた彼は、欧州においてもプロヴォ、シチュアショニスト・インターナショナル、バウハウス・シチュアショニスト、コブラなど、様々な芸術運動に関わり、ギャラリーや美術館などに象徴されるシステムに囚われることなく、路上でパフォーマンスを行い、行く先々の街を舞台に市民を観客とし、危険を犯してでも芸術の力を提示し続けてきた作家である。

中島が拠点とするスウェーデンのヘルシンボリにあるアトリエでは、年に数名、アーティスト・イン・レジデンスの形 式で日本から若手作家を招き入れているが、そのプログラムに参加した福島千佳と国松飛龍を招き、エステルオカダアートギャラリーは、この度共同制作の場を提供する。未公開作品の発表に加え、公開制作を行うほか、 会期中にはアーティストトークやパフォーマンスなども度々企画する予定である。

 

福島千佳は、中島同様、凄まじいエネルギーと独自の感性を武器に描き続ける作家である。福島のスタイル で特徴的なのは、筆記体文字の様にも見える細くうねる線や、制作過程で飛び散った絵具などに見られる、偶然性を生かした大胆なタッチだ。彼女は、描くという行為をキャンバスのみならず、洋服や器など彼女の周囲にある様々な物に対して行なう。そこに描かずにはいられないという彼女の強烈なエネルギーに観客は衝撃を受けるであろう。若い日の中島は来日していたジョルジュ・マチューのライブペインティングを目の当たりにし、強い興奮を覚えたという。福島の流動的且つ力強いペインティングは、どこか中島が大きく影響を受けた世界と通ずるものを感じさせる。

 

国松飛龍もまた、迸るエネルギーに駆り立てられ、自由で大胆な制作活動を行っているユニークな作家である。キャラクターが登場するポップで二次元的な作品を描くこともあれば、膨大な時間をかけ、インクによる細かい線を描き続けることもある。今回の展示では、キャンバスに緻密に描かれた果てしなく壮大な彼の世界感を垣間見ることができるはずだ。昨年末にスウェーデンのダンカー文化センターで行われた中島由夫の個展では、中島と共同でライブペインティングのパフォーマンスを行い、部屋全体をキャンバスに見立てたダイナミックな作品を作り上げた。

 

偶然にも彼らのエネルギーが重なり合った今、中島の言う、「精神をぶつけた芸術」が人々を巻き込み突き動かしていく様子を目撃することになるであろう。中島が当時の仲間たちと掲げた“Art is always the next possibility.”というメッセージは、今、ここに、より一層求められている。 

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