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Emika Hosoi|細井えみかSTILLTHING
所在なきフォーム
会期:2026年3月19日(木)-4月5日(日)
開館時間:木金土日(月火水祝休) 13:00-18:00
エステルオカダアートギャラリーでは、2026年3月19日(木)から4月5日(日)まで、彫刻作家・細井えみかによる個展「STILLTHING」を開催いたします。
細井えみかは、鉄や工業製品、3Dプリントによる造形、ウレタン、布など異なる素材を組み合わせ、日常的な物の既知の姿や機能にずれを生じさせるかのような立体作品を制作してきました。作品は、鑑賞者に馴染みのある物として用途や動作を連想させながらも、その役割を剥奪することで、物の「在る状態」そのものを浮かび上がらせます。
本展「STILLTHING」は、作家自身が「所在なきフォーム」と呼ぶ概念を手がかりに構成されます。これまで制作されてきた作品群をシリーズとして再構成し、細井が一貫して探求してきた、用途や役割から解き放たれた物の在り方に焦点を当てます。そこでは、物は機能を持つ対象としてではなく、ひとつの形態として空間の中に立ち現れます。タイトルの「STILLTHING」は、動きを伴わずただそこに在る存在を示すと同時に、機能や役割から離れた物の静かな佇まいを指し示しています。
これまでは動きを感じさせる作品を手がけてきた細井ですが、本展では静的な存在の力に目を向け、鑑賞者が立体物の存在そのものを体感できる空間を提示します。ここで示されるのは、日常の中では見過ごされがちな物の在り方です。作品は、私たちが普段意識することのない存在の感覚を静かに呼び覚まします。
金属の硬質さと柔らかな素材の質感が生み出すコントラストは、鑑賞者の感覚に微細な揺らぎをもたらし、物がそこに在るという単純で確かな事実をあらためて意識させます。この機会にぜひ、細井えみかが提示する静謐で力強い立体作品の世界をご高覧ください。
細井えみか|Emika Hosoi
細井えみかは1993年生まれ。2018年武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻彫刻コース修了。ボルトや取手金具などの既製品を、ファブリック素材や鉄、光と組み合わせた什器や彫刻作品を制作。日常生活における認識の強度を検証する行為として制作を行う。主な個展に「Yellow tower」(照恩寺、2025)。主なグループ展に「象牙の塔からの不条理主義者」(ビームスジャパン、伊勢丹新宿、2025)。2023年TBSドラマ『18/40 ~ふたりなら夢も恋も~』に作品協力。同年、「sanwacompany Art Award / Art in the House 2023」に入選。2026年春には、Museo de Arte Contemporaneo No.8(アグアスカリエンテス、メキシコ)、にてグループ展への参加を予定している。
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